日本酒のおいしい飲み方

せっかく飲んでみたお酒もただ「おいしい」の一言で済ませてしまっては、日本酒の味わい方は、まだまだ一合目。
選び方のポイントを知ることで、もっと奥の深い味わいを知ることが出来るのです。

■4つのタイプ

日本酒の味、香りの特性を、香りが高いか、低いか、味が若々しいか濃醇かの2つの軸で区切ることにより、いろいろな日本酒を、次の4つのタイプに分けることができます。

日本酒4つのタイプ

日本酒の飲用温度には固有の表現があり、日本人らしい繊細な気配りが感じられます。この表現を次のようにまとめてみました。

4タイプ別日本酒の飲用温度

・香りの高いタイプ ・・・ 10~16℃ ぬる燗も可、だが甘酸が平衡する。
・軽快でなめらかなタイプ ・・・ 6~10℃(もしくは氷温近辺)飲用適温帯が狭い。
・コクのあるタイプ ・・・ 10~45℃ 飲用適温帯がもっとも広く品温によってもっとも楽しく変化を見せる。
・熟成タイプ ・・・ 7~25℃ 飲用適温帯が広い。

【燗の表現と温度】 【燗の表現と温度】
日向燗(ひなたかん) 30℃ 近辺
人肌燗(ひとはだかん) 35℃ 近辺
ぬる燗(ぬるかん) 40℃近辺
上燗(じょうかん) 45℃ 近辺
あつ燗(あつかん) 50℃ 近辺
飛びきり燗(とびきりかん) 55℃ 以上
雪冷え(ゆきひえ) 5℃
花冷え(はなひえ) 10℃
涼冷え(すずひえ) 15℃

おいしい飲み方のポイント

日本酒には、実に様々な飲み方があり、温度によって味が変わるという特徴をはじめとして、それ以外にも、日本独特の風情や季節を入れた飲み方が、たくさんあります。日本酒をストレートに楽しむ飲み方以外にも、果物などを混ぜることによって、ちょっと特殊な味わい方もできます。

■お燗をもっとおいしく

お燗の習慣は江戸時代中期以降一般的になり、現在へと続いています。 お燗の温度は、飲まれる方のお好み次第ですが、一般的には「人肌燗(35~40℃)」~「上燗(45~50℃)」が美味しいと言われています。 また、酒燗器にも、正しい上手な使い方というものがあります。

■四季折々の楽しみ方

日本には四季があり、日本人はそれぞれの風情や情緒とともに生活してきました。その四季を通じてお酒を飲むという習慣も、古くから営まれてきた日本人独特の文化といえ、以下に紹介する四季を通じたお酒とのつきあい方を知ることで、日本酒ならではの奥行きの深さと、幅の広さを感じることでしょう。

桃花酒    「桃の節句」には甘い白酒も飲みますが、本格的には「桃花酒」を飲みます。古代中国の故事で諸病 を取り払い、顔色を麗しくするといいますから、桃の節句にはまさにぴったりの飲み物といえます。
花見酒 奈良・平安の時代から行われていました。娯楽の少ないこの時代、花見は庶民の最大の催しであった ようです。それは現在にも受け継がれ、花見と日本人は永遠に切れない関係にあるようです。
入社式・新年度 春爛漫の折、新しい人生の門出。お酒で新入社員を歓迎するという、先輩たちの恒例のイベントがあ ります。交流や親睦を深めると言う意味でも、お酒は重宝することでしょう。もちろん、イッキ飲 みは厳 禁です。
菖蒲酒 5月の爽やかな、すごしやすい季節にあるものといえば、5月5日の「端午の節句」。その時に「菖蒲 湯」というのはご存じの通りですが、「菖蒲酒」はいかがでしょう。燗をしたお酒の中に菖蒲の茎を浸し て味わうもので、これを飲めば邪気払いになると言われています。
夏越しの酒 6月の晦日に、半年間の汚れを流す意味から飲むお酒です。田植えも終わり、ほっと一息入れるこの 時期に、これからの暑い夏を乗り越えるために祈りながら飲む、景気払いのお酒です。
鰻酒 土曜の丑の日とくれば鰻。鰻酒とは、蒲焼きを温めたドンブリにとり、熱燗をたっぷりと注ぎ、5分くら い蓋をしてから飲むお酒です。最後には鰻そのものも食べるため、なんともスタミナの付きそうなお酒 です。 
冷やづくし 冷やとは常温を意味し、冷酒というのは冷蔵庫に入れたり、氷を入れたものを意味します。冷やす表 現としては、雪冷え(5℃)、花冷え(10℃)、涼冷え(15℃)などといって区別します。
夏の暑い日、暑気払いには、このような冷えたお酒が一番でしょう。シャーベット酒なるものも、暑い 夏だからこその楽しみ方といえるでしょう。
お盆・夏祭り お盆と言えば、故郷へ帰るだけでなく、海や山、海外へと出かける、絶好の機会です。旅行と言えば その土地特有のお酒に出会えるのも一つの楽しみといえるでしょう。全国各地では、夏祭りの真っ最 中。浴衣に下駄履き涼しげに、暑い夏の「祭り酒」を楽しみましょう。
月見酒 団子15個と実りの初物を揃えて、さらにススキの穂などの秋の七草を月に備える。そして、満月の光を浴びながら酒を飲み交わします。月を見ながら、季節の変わり目をしみじみと味わうお酒です。
日本酒の日 10月1日は、日本酒の日です。十二支の10番目、酉の月の「酉」の字は、もともと壺を表す象形文字 で、お酒を表しました。このころから新米が収穫され、お酒作りが始められることから、10月はお酒の 月、10月1日が日本酒の日となりました。
重陽の節句 旧暦の、9月9日。この日、長生き効果のあるという「菊の花の酒」を飲む宴を張り、長寿を願い、災難を 払うおまじないを行います。この日を境に、翌年の3月3日の「桃の節句」まで、日本酒はお燗にして楽 しむのが正式です。
冷やおろし 冬から春にかけて造られた新酒が蔵の中で静かに息づき、夏を経て熟成した味わいとなって出荷される のが「冷やおろし」です。酒蔵は夏でもかなり涼しく、保存されているお酒は真夏でもさほど温度は上が りません。それが外気も冷えて酒の温度と同じくらいになった頃、気温による酒質の変化の心配がない として「火入れ」をせずに出荷されたものです。
鍋と日本酒 お鍋に、日本酒といえば、秋から冬にかけての風物詩。飲むだけでなく、お鍋にいれることで、味の方も 格段にあがります。
除夜の酒 文字通り除夜の鐘を聞きながら、1年を振り返るとともに、新年の誓いを新たにする「しめのお酒」です。
屠蘇・年酒 年頭に一家そろって飲むお屠蘇。もともとは中国の風習をまねたもので、平安初期に宮中で行われ、や がて民間に広がりました。味淋に屠蘇散を浸すようになったのは明治になってからで、もともとはお酒を用いました。
年賀の客には、初献に屠蘇を供し、後は酒にするのが正式です。こうして年始の客にすすめる酒を「年酒」といいます。
新年宴会 1年の計を定める「祈願のお酒」として、新年を祝おうという、新年会宴会。もともと戦前1月5日は国民の祝日で、国を挙げて新年のお祝いをしました。現在にも新年会として、各地でお酒を飲む習慣がありますが、もともとは悪魔を払って新年を祝うという意味があったようです。
鏡開き 祭壇にまつった鏡餅を、御神酒と一緒に祝って食べる行事です。また、おめでたい席で「日本酒の鏡開き」が行われます。酒樽の蓋が丸くて平らなことから鏡と呼ばれます。同じ樽から酌み交わすその仕草が、友情や親愛を深めます。
祝・成人の日 成人の日といえば、日本酒の解禁日。もともとは武家の元服式から始まったこの儀式は、日本酒を飲んで祝うのが正式です。
雪味酒 何とも風流なこの習慣は、平安の頃、あの紫式部も行っていたと言われます。雪を眺めながらの飲酒は何とも風流だったことでしょう。つもり積もった雪をコップにぎゅっと積め、その上からお酒を注ぐ「雪割り酒」という飲み方があります。
ひれ酒   乾燥させたフグのヒレを焦げ気味にあぶって熱燗に注いだものです。その香りは、冬の味の味覚として愛飲されています。同様の代わり酒に、「かにの甲羅酒」、「骨酒」などがあります。

■肌を美しくするカクテル

肌の美しさと言えば、女性にとっては大事なものです。日本酒には、いろいろな飲み方があるのはご存じかと思いますが、肌を美しくするための日本酒の飲み方というものもあるのです。

オレンジカクテル 燗した日本酒に、オレンジジュースを入れ、スプーン一杯の砂糖を加えます。
日焼け防止の効果があります。
トマトカクテル トマトジュースと日本酒を同量入れ、レモン汁を少しと氷を入れればオッケー。
さっぱりした味が特徴です。きめ細かい肌を作る効果があります。
レモンカクテル コップに日本酒と氷を入れ、それにレモンソーダ少量を落とします。肌荒れの防止になります。

■体の調子をととのえる飲み方

健康を維持することは、人間が生きていく上で、とても重要なことです。日本酒は、ちょっとした工夫で、健康維持のための、様々な効果を発揮します。

白酒  蒸したもち米に、麹と日本酒を混ぜてすりつぶせば出来上がりです。貧血に効果があります。
ニンニク酒 ニンニクを蒸してにおいを取り、すって日本酒に混ぜ、レモン汁一個分を加えます。疲労回復に効果があります。
ショウガ酒 ショウガをおろして日本酒に入れ、お燗をすれば出来上がりです。冷え症の方に効果があります。
玉子酒  日本酒を煮立て、砂糖とよく溶いた玉子を入れてかき回し、ショウガ汁を入れて出来上がりです。
風邪の時に効力を発揮します。
シソを使った飲み方 シソの葉や実を干して日本酒につけ2~3ヶ月おきます。飲むときにハチミツを加えます。健胃に効 果があります。
イチゴを使った飲み方 イチゴを水洗いしてふき、砂糖とともに漬けます。お酒に色が付いたらイチゴを取り出します。
飲むときにはレモン汁を落とします。

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